留学する前の私は、
「せっかく海外に行くんだから、日本人とはあまり話さない方がいい」
と思っていました。
ニュージーランドへ初めて留学した時も、その後カナダへ再留学した時も同じです。
英語を話せるようになるために来たのだから、日本語ばかり話していては意味がない。
むしろ日本人と一緒にいると英語が伸びなくなるんじゃないか。
そんなふうに考えていました。
日本人とは話さないつもりだった
実際に現地へ行くまでは、本気でそう思っていました。
「私は英語を話しに来ているんだから、日本人とはあまり関わらない」
それくらいの気持ちでした。
でも現実は、自分が想像していたよりずっと難しかったです。
授業中の英語も完璧には聞き取れない。
ホストファミリーとの会話も緊張する。
学校にはいろいろな国から留学生が来ていたけれど、どう話しかけたらいいのか分からない。
英語力だけではなく、人見知りな性格もあって、自分から積極的に輪に入ることができませんでした。
気づいたら少し孤立していた
日本人とは距離を置こうとしていたのに、他の国の留学生ともまだ仲良くなれない。
その結果、気づけば少し孤立していました。
今思えば、自分で壁を作っていた部分もあったと思います。
日本人と話さないことが留学を頑張ることだと思い込んでいたのかもしれません。
でも海外生活は、思っている以上に不安なことがたくさんあります。
言葉のこと。
学校のこと。
友達関係のこと。
将来のこと。
慣れない環境で生活するだけでもエネルギーが必要でした。
日本人の友達に助けられた
そんな中で、少しずつ日本人の友達とも話すようになりました。
すると、それまで抱えていた不安を日本語で話せることがとてもありがたく感じました。
「授業どうだった?」
「先生が言っていたこと理解できた?」
「最近英語全然聞き取れないんだけど」
そんな何気ない会話に何度も助けられました。
英語学習の悩みも、留学生活の不安も、日本語だからこそ素直に話せることがあります。
もしあの時、日本人との関わりを拒み続けていたら、もっと苦しかったかもしれません。
だから今振り返ると、日本人の友達と仲良くなったことは決して無駄ではなかったと思っています。
今度は別の悩みが出てきた
ただ、そこで新しい悩みも出てきました。
気づけば英語を話す時間より、日本語を話す時間の方が増えていたのです。
日本人といると安心します。
説明しなくても伝わります。
冗談も通じます。
分からないことがあればすぐ相談できます。
だから一緒にいる時間が自然と長くなっていきました。
でもその一方で、
「せっかく留学しているのに、このままでいいのかな」
という気持ちもありました。
英語を学びたくて来たのに、自分から英語を使う機会を減らしてしまっている気がしたのです。

少しずつ行動を変えていった
そこで私は、もう少しだけ自分から他の国の留学生や現地の人に話しかけるようにしました。
もちろん最初からうまくできたわけではありません。
英語が聞き取れないこともありました。
言いたいことが出てこないこともありました。
会話が続かなくて落ち込んだこともあります。
それでも、英語力を伸ばしたいなら居心地の良い場所だけにいてはいけないと思いました。
少し緊張する場所。
少し勇気が必要な場所。
そんな場所に自分から足を運ぶことも必要でした。
今だから伝えたいこと
留学中、日本人と仲良くしたことを後悔しているわけではありません。
むしろ日本語で悩みを相談できる仲間がいたからこそ、留学生活を続けることができました。
だから「留学したら日本人と話してはいけない」とは全く思いません。
ただ、もし英語力を伸ばしたいと思っているなら、安心できる環境だけにとどまらないことも大切だと思います。
日本人の友達を大切にしながらも、ときには勇気を出して英語を使う環境に飛び込んでみる。
その積み重ねが少しずつ英語力につながっていくのだと、私は留学生活を通して学びました。
理想通りにいかなくても大丈夫です。
遠回りに見える経験も、後から振り返ればきっと意味があります。
私にとって、日本人の友達との時間も、英語に苦戦した時間も、どちらも大切な留学の思い出です。


