英語を勉強していて、「英語ができるようになってよかったな」と思うことはたくさんあります。
テストの点数が上がったり、英語の文章が前より読めるようになったり、海外の人と会話ができるようになったり。
もちろん、そういう変化も嬉しいです。
でも、今振り返ってみると、私が英語を勉強して一番よかったと思っていることは、もしかするとそこではないのかもしれません。
英語を勉強したことで、好きなものが増えたこと。
そして、自分が知らなかった世界を知るようになったこと。
さらに言えば、今まで知らなかった「自分」にも出会えたことです。
今回は、そんな私自身の経験について書いてみようと思います。
英語を勉強する前の私は、自分の身の回りの世界が中心だった
私はもともと海外のものに全く興味がなかったわけではありません。
海外アニメを見ることもありましたし、海外の映画や作品に触れることもありました。
でも、今思うと、自分から積極的に「知らないものを探しに行く」という感じではなかったと思います。
定番の日本のアニメを見たり、ゲームをしたり。
基本的には、自分の身の回りにあるものの中から好きなものを見つけて楽しんでいました。
それが悪いことだとは全く思いません。
ただ、当時の私は、
「自分が知らない世界が、まだまだたくさんある」
ということを、今ほど実感していなかったんだと思います。
英語が分からなかった頃、海外のYouTube動画を見ても、何を話しているのかほとんど分かりませんでした。
映像を見て「なんとなく面白そう」と思うことはあっても、会話の細かいニュアンスやジョークまでは分からない。
だから、自然と自分が理解できる日本語のコンテンツを見ることが多くなっていました。
英語が少しずつ分かるようになると、海外YouTubeが面白くなった
英語を勉強するようになって、少しずつ聞き取れる言葉が増えてきました。
すると、それまで「何を言っているのか分からない動画」だった海外YouTubeが、だんだん面白くなってきたんです。
私は海外の人のファッションコーディネートの動画だったり、コメディアンや誰かの面白いトークを見るのが好きでした。
特に嬉しかったのが、動画を見ていて、
「今のジョーク分かった!」
となる瞬間です。
英語を勉強していなかった頃なら、たぶんその面白さに気づけなかった。
でも、単語や表現が分かるようになってくると、
「今こういうこと言ったんだ」
「だからこの人たち笑ってるんだ」
と、少しずつ分かるようになる。
その瞬間がすごく嬉しかったです。
英語を勉強していると、単語帳に載っている単語を一つ覚えることももちろん大切なのですが、
「今まで分からなかったものが分かった」
という瞬間に出会うことがあります。
私は、そういう瞬間が結構好きでした。
洋楽の聴き方も変わった
洋楽も、英語が分かるようになるにつれて楽しみ方が変わりました。
以前は、メロディーや声、曲の雰囲気が好きだから聴くということが多かったのですが、英語が分かるようになると歌詞にも目が向くようになりました。
「この曲、こんなこと歌ってたんだ」
と思うことも増えました。
歌詞を調べることも楽しくなったし、好きな曲も増えました。
英語の表現や発音に気づくこともあります。
同じ曲でも、意味が少し分かるようになるだけで、前とは違う聴き方ができる。
そう考えると、英語は単に「言葉が分かるようになる」というだけではなくて、
今まで持っていたものの楽しみ方まで変えてくれるものなのかもしれない
と思います。
映画も「字幕を読む」だけではなくなった
海外の映画や作品を見るときも、英語をそのまま聞けるようになると、また違った楽しさがあります。
もちろん字幕を使うこともあります。
でも、英語が少しずつ分かるようになると、英語そのものを聞くことが楽しくなってきました。
声のトーンだったり、言葉のテンポだったり。
字幕では日本語に訳されているけれど、実際にはどんな言い方をしているんだろう、と気になることもあります。
英語をそのまま聞くことで、映像の中に入り込んでいくような臨場感がある。
「英語が分かるから映画を楽しめる」というより、
英語が分かることで、今までとは違う楽しみ方ができるようになった
という感覚に近いです。
「日本を見る目」も少し変わった
もう一つ、英語を勉強してから変わったことがあります。
それは、日本や世界を見る視点です。
海外のYouTubeやニュースを見るようになって、
「海外の人から見ると、日本ってこう見えるんだ」
と思うことが増えました。
日本に住んで、日本語の情報だけを見ていたときには、あまり考えなかったことにも目が向くようになりました。
日本のニュースだけではなく、世界で何が起きているのか。
海外では日本のことがどう話されているのか。
同じ出来事でも、見る場所や使う言語が変わると、少し違って見えることがあります。
英語を勉強したことで、海外に住んでいなくても、少しずつ「自分のいる場所の外側」を見るようになったんだと思います。
そして、英語を使うことで「自分」にも出会った
ここは、私自身が英語を勉強していて面白いと思ったことの一つです。
英語を使っていると、
「あれ、私ってこんなふうに話すんだ」
と思うことがあります。
例えば、私は英語で話していると、日本語のときよりも自分の意見を言いやすいと感じることがあります。
英語で自分の考えを組み立てるときは、
「私はこう思う」
という結論を先に考えて、そこから理由をつけていくような感覚があります。
だから、意外と自分の意見をそのまま出しやすい。
そして、普段より少しフレンドリーになる気もします。
海外でお店に行ったとき、店員さんとちょっとした会話をすることがあります。
日本だったら、たぶんここまで話さないかもしれない。
でも英語だと、自然に会話が続いて、それが楽しい。
そんな経験を何度かして、
「英語を話しているときの私って、日本語を話しているときの私と少し違うな」
と思うようになりました。
英語が私の性格を別人に変えた、ということではありません。
でも、使う言葉が変わることで、自分の中にあった別の部分が出てくることはあるのかもしれない。
これは、英語を勉強する前の私だったら、あまり考えなかったことだと思います。
英語は「勉強するもの」だけじゃなかった
英語を勉強し始めた頃は、英語は当然「勉強するもの」でした。
単語を覚えて、文法を覚えて、問題を解いて。
できなかったら悔しいし、覚えられたら嬉しい。
そんなふうに、英語を一つの「教科」として考えていたと思います。
でも、長く英語に触れてきて、今は少し違う感覚があります。
英語が分かるようになると、
知らなかったYouTubeに出会える。
知らなかった音楽に出会える。
映画の楽しみ方が変わる。
海外の人の考え方を知ることができる。
日本を外側から見ることもできる。
そして、自分の中にある新しい一面にも気づくことがある。
そう考えると、英語はただの「勉強するもの」ではなくなりました。
いつの間にか、好きなものに出会うための道具になっていたんだと思います。
英語が苦手な人にも、「好き」から始めてほしい
だから私は、英語を勉強している人に、
「英語を完璧にできるようにならなきゃ」
と最初から思わなくてもいいんじゃないかなと思っています。
もちろん、資格試験や学校の勉強なら、覚えなければいけないこともあります。
私自身も英語を勉強してきて、単語を覚えたり、文法を勉強したり、何度も同じことを繰り返してきました。
でも、その先には「正解できるようになる」だけではない楽しさがあります。
好きな海外YouTuberの話していることが少し分かる。
好きな曲の歌詞の意味が分かる。
映画のセリフを英語のまま聞き取れる。
海外の人が日本について話している動画を見てみる。
そんな小さな「分かった!」が積み重なっていくと、いつの間にか自分の世界が広がっていることがあります。
そしてもしかしたら、
「英語を勉強していたら、こんなものを好きになるなんて思わなかった」
というものにも出会えるかもしれません。
私自身がそうでした。
英語を通して、知らなかった世界と知らなかった自分に出会う
英語を勉強する前の私は、自分の身の回りにある世界を中心に過ごしていました。
今でも、そこにあるものが好きなのは変わりません。
でも英語を知ったことで、
「こんな世界があるんだ」
と思うことが本当に増えました。
そして、その世界を知っていく中で、
「私ってこんなことが好きなんだ」
「私って英語だとこんなふうに話すんだ」
と、自分自身についても新しい発見がありました。
だから私にとって英語を勉強することは、
単に「英語ができるようになること」ではありません。
自分の世界を少しずつ広げて、その中から新しい「好き」を見つけていくこと。
そして、
今まで知らなかった自分にも出会っていくこと。
それが、英語を勉強することの面白さの一つなんじゃないかなと思っています。
もし今、英語を勉強しているけれど、
「何のために勉強しているんだろう」
と少し分からなくなっている人がいたら。
資格やテストの先にあるものも、少しだけ想像してみてほしいです。
その英語で、いつか好きな映画をもっと楽しめるかもしれない。
好きな音楽の歌詞が分かるようになるかもしれない。
海外の誰かの話に笑えるようになるかもしれない。
知らなかった世界を知るかもしれない。
そして、
今まで知らなかった自分に出会うかもしれない。
私は、そんなところにも英語を勉強する楽しさがあると思っています。
英語は、ただ「できるようになるもの」ではなくて。
自分の世界を広げるための、一つの道具。
私にとって英語は、今ではそんな存在です。

