● リスニングが伸び始めたきっかけ

留学前は「英語を聞いているつもり」だった

留学前の私は洋楽をよく聞いていました。

ECCにも通っていたので、英語にはそれなりに触れているつもりでしたし、「海外に行けば自然と聞き取れるようになるだろう」とどこかで思っていました。

しかし実際に留学してみると、思っていた以上に英語が聞き取れませんでした。

洋楽を聞いていても歌詞の意味までは理解できていませんでしたし、英語の音と単語の意味がうまく結びついていなかったのだと思います。

今振り返ると、英語を聞いてはいたけれど、本当の意味で理解しながら聞いていたわけではありませんでした。


ホストファミリーの会話がほとんど分からなかった

留学が始まってすぐに感じたのは、教科書の英語と実際の英語は全然違うということでした。

語学学校の先生の説明も半分くらいしか理解できず、ホストファミリーが食卓で話している会話もほとんど聞き取れませんでした。

ゆっくり話してもらえれば分かることもありましたが、実際の生活ではみんな自然なスピードで話します。

さらに、自分が英語を聞かなければいけない状況になると緊張も加わります。

頭の中では「聞き取らなきゃ」と思っているのに、言葉がどんどん流れていってしまう感覚でした。

自分に話しかけられているのに何を言われたのか分からず、愛想笑いでその場をやり過ごしてしまうこともありました。

会話についていけず、孤立感を感じることも少なくありませんでした。


それでも会話から逃げないようにした

正直、聞き取れない状態はかなり苦しかったです。

でも完全に黙ってしまうと何も成長しないと思い、聞き返すためのフレーズだけは必死に覚えました。

「もう一度言ってください」

「少しゆっくり話してもらえますか」

そんな簡単なフレーズでも、使えるだけで会話を続けることができます。

聞き取れないから終わりではなく、聞き取れないなら聞き返せばいい。

当時はそんな気持ちで何とかコミュニケーションを取ろうとしていました。

今思えば、この姿勢がとても大切だったと思います。


聞き流しだけでは変わらなかった

留学中も洋楽はよく聞いていました。

しかし、ただ聞いているだけではリスニング力はあまり変わりませんでした。

もちろん英語の音に慣れる効果はあったと思います。

それでも、本当に変化を感じ始めたのは、聞こえた英語を理解しようと意識し始めてからでした。

分からない単語は調べる。

洋楽は歌詞を見ながら聞く。

会話の中で出てきた表現を覚える。

そして次に同じ表現を聞いたときに気付けるようにする。

こうした積み重ねを続けることで、少しずつ英語の音と意味が結びついていきました。


リスニングが伸びた一番の理由

私の場合、一番大きかったのは「聞き取れなくても聞こうとし続けたこと」だと思います。

最初は一文すべてを理解することなんてできませんでした。

それでも、

「今の単語は知っている」

「たぶんこの話題について話している」

「このフレーズは前にも聞いたことがある」

そんなふうに、分かる部分を少しずつ拾いながら聞いていました。

リスニングは最初から100%理解する必要はありません。

むしろ分からない状態の中で、理解できる部分を少しずつ増やしていく作業なのだと思います。


ある日突然聞こえる瞬間がやってくる

リスニングの成長は、毎日少しずつ実感できるものではありませんでした。

むしろ長い間変化がないように感じることの方が多かったです。

でもある日突然、

「あ、今この単語を言ったな」

と洋楽の歌詞が聞こえたり、

ホストファミリーの会話についていけたり、

スーパーの店員さんとの雑談に自然と返事ができたりするようになりました。

特に印象に残っているのは、スーパーのレジで店員さんから雑談のように話しかけられたときです。

以前なら何を言われたのか分からず笑うしかなかったのに、そのときは内容を理解して返事ができました。

その瞬間、自分でもリスニングが成長していることを実感しました。


リスニングは階段のように伸びる

リスニング学習を振り返ると、成長は一直線ではありませんでした。

しばらく変化がない期間が続き、ある日突然伸びる。

そしてまた停滞し、また伸びる。

まるで階段を上るような感覚でした。

だからこそ、成長を感じられない時期にやめてしまうのはもったいないと思います。

実際には聞き取れなかった英語も、少しずつ頭の中に蓄積されています。


最後に伝えたいこと

リスニングが伸び悩んでいると、

「自分には才能がないのかもしれない」

「全然成長していない」

と感じることがあります。

私もそうでした。

でも今振り返ると、成長していなかったわけではありません。

ただ、その変化が見えにくかっただけです。

最初は分からないことが当たり前です。

聞き取れなくても大丈夫です。

大切なのは、その状態で英語に触れ続けること。

聞き取れないからやめるのではなく、聞き取れない中でも聞こうとすること。

その積み重ねが、気付いたときには大きなリスニング力の向上につながっていると思います。